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鈴木徹という生き方#10 
ヤル気&積極性を生み出すには…の巻

■“目標と夢”を持たないと、やみくもに歩き回ることになる

 モノや情報が溢れている昨今、何をしたらいいのか分からなくなってしまっている人も多いのではないでしょうか? ちなみにボクは、そういった経験がありません。なぜかと言うと、常に目標と夢を持ってきたからです。小学校のころは、大雑把ではありますが、スポーツ選手になる夢を持っていました。それが年を重ねるたびに具体化されていき、プロの陸上選手に変わり、今では来年の北京パラリンピックでの金メダルになっています。夢や目標を持っていれば「何をしたらいいか」ではなく、「何をするべきか」ですから、おのずと今のベストの道を探すようになるわけなのです。
 分かりやすく説明するとこうなります。夢や目標を“ゴール”と仮定してみてください。たとえば皆さんが買い物をしようとします。ここでいうゴールは、買いたいものがある店になります。そして、スタートは皆さんの家。目当ての店が決まっていれば、後はどういう道順で行ったらベストかを模索すればいいわけです。では、ゴールがなかったら? そうです、ただやみくもに歩き回ることになり、いずれ立っている場所すら分からなくなってしまうでしょう。結果的に、ムダな時間を過ごしていることになり兼ねないのです。これでは、ヤル気もでるはずありませんよね!? では、どうやって打開するか。次に、それを説明しましょう。

■転職を繰り返して天職発見!? 仕事との相性も大事な要素

 現在、何かしらかの仕事をしているという人は、まず自分が任されている仕事だけに集中し最後までやり遂げてみて下さい。それこそが皆さんのゴールになるわけですから。嫌だったりつまらなかったりする仕事もあるでしょう。でも、やり遂げることで得られる達成感や充実感というのは必ずあるもの。それで、仕事が楽しくなったり、面白く感じたりすることだってあるはずです。
 もし、どうやってもこれらの感情を得ることができないという状況に陥ってしまったのなら、仕事を変えてみるというのもひとつの手かもしれません。ヤル気がでないのは皆さんが悪いのではなく、ただ仕事との相性が良くないだけという場合も多々あります。すぐに周りのせいにしてしまうことは感心しませんが、必要以上に自分だけを責めないようにしてくださいね。
 実はボクも、スポーツを通して同じような経験をしています。幼い頃からスポーツは、見るのもやるのも大好きでした。プロ野球を毎日のようにテレビで見たり、NBA(バスケット)やJリーグ(サッカー)に夢中になったときもありました。ところがサッカーはリフティングが上手くできなくて断念。バスケットもシュートを入れる楽しみがいつの間にかきつい練習を耐えることに変わっていて…。気付けば、あまり意識していなかったハンドボールにシフト変更していた自分がいました。ところが不思議なことに、ハンドボールに移行してからというもの、どんなに辛い練習が待っていたり、大事な試合に負けて大きなショックを受けても辞めようとは思いませんでした。その結果、高校時代には山梨県代表に選出され国体で3位という実績を残すこともできたわけです。言ってみれば、転職を繰り返したおかげで、天職であるハンドボールに出会えた。親父ギャグを考えていたつもりはありませんが、結果的にそうなってしまったのでお許しください(苦笑)。

■好きなこと&得意なことが隠れた積極性を生み出す!

 では、これから仕事を探そうとしている人はどうしたらいいか? どんな些細なことでもいいから、きっちりゴールを決めてください。例えば「長く仕事を続けたい」というゴールを決めるとします。そのためには好きであったり、得意だったりする仕事を選択する必要があるでしょう。ゴールを「とにかくお金が欲しい」とすれば、職種は関係なく給料がいいところを探しますよね。そうやってゴールを決めることにより、自然とどんな仕事に就いたらいいかも見えてきますし、そこに向かって「さぁ、やろう!」という気持ちもでてくるので、ぜひ実践してみてください!
 また、せっかくゴールは決めても、その後の行動がなかなかできない人もいるでしょう。「自分は積極性がないからなぁ」なんてつぶやいた人もいるのではありませんか? いたら挙手をしてください(笑)。たしかに積極的になるのは、容易なことではありませんよね。何を隠そう、ボクだって普段は消極的なのですから。初対面の人に声をかけることはほとんどしませんし、めったに自分から前に出ることもありません。
 おっと、ここで注目のキーワードが出てきました。前の文にある“ほとんど”と“めったに”です。そう、どちらも“たまにはする”という意味になります。ボクも“たまには”積極的になるときがあります。それは、自分の好きなことや得意なことをするときです。たとえば陸上競技。どうしてもプロ選手になりたかったボクは、スポンサーを探すために100社以上の企業に飛び込みで電話やメールをしました。そのうち99%は冷たく断られましたよ(苦笑)。今考えると、我ながら良くやったと思います。
 アナタの近くにも、こういう人はいませんか? 普段はおとなしいのに、大好きなミュージシャンのコンサートでは我を忘れて大はしゃぎする人とか(笑)。積極的になる瞬間に共通していることは、“頭で考えた”ものではなく、好きなことだけに自然と“カラダが動いた”ということなのです。ゴールが決まっても足が出ないという人は、そのゴールを“もっと自分が好きなこと・得意なこと”に変えてみてください。きっと積極的になれる自分に出会えるはずですよ。