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鈴木徹という生き方#01 
好きなことだからこそ、
どんなことがあっても乗り越えられる!の巻

■勉強が苦手で運動が得意な、田舎育ちのシャイボーイ。

 山梨県の田舎に生まれたボクの生活の中心は、外で遊ぶことでした。小学校時代は、学校から帰ってきたらランドセルを家に置いて、すぐさま校庭や近くの公園へ遊びに行ったのをよく憶えています。その頃は水泳やバスケットボール、野球などのクラブを掛け持ちでやっていたので、毎日が体育の授業のようで楽しかったですね。特にバスケットボールは、一番力を入れていたスポーツ。人気漫画『スラムダンク』の登場人物の髪型やプレーを真似たり、好きなチームの文房具やシューズを買ったり…まさに虜でした(笑)。
 ところが、スポーツ以外のことになると人格が変わってしまう少年でもあったんです。基本的に人前に出るのが苦手なシャイボーイで、運動会や体育の授業以外は目立たない存在。勉強に至っては30分も机に向かうことができず、宿題をやるのも一苦労。もちろんテスト前はいつも憂鬱で、結果は…言わなくても分かりますよね(笑)。でも、両親には「勉強をしなさい」と言われた記憶がほとんどありません。それよりも、自分の本当に好きなことを好きなだけやらせてくれていた気がします。

■ハンドボール&走り高跳び。好きなことを仕事にする!

 さて、そんな自由な環境で育ってきたボクは中学生になった時、小学校からやっていたバスケットボール部に入ることなく、急きょハンドボール部に入ることにしました。理由は今までにやったことがないスポーツだったし、面白そうだったから。そんな単純なキッカケで始めたハンドボールですが、結局、6年間も続けることになりました。やはり“好きなこと”だから、長く続けていけたのだと思います。これはスポーツに限らず、一般社会においても当てはまりそうな気がします。ただ、そんなこと言っても「好きなことをやっていたら生活できないよ…」という考えをお持ちの方が多いのも事実でしょう。
 ここで面白い話があります。先日、『普通の人がこうやって億万長者になった』という本を読みましたが、全員が本当に好きで苦にならない仕事を楽しんでやっているのです。これって多くの方が持っている意見と矛盾していませんか? ちなみにボクは億万長者ではありませんが、小さい頃からの夢であったスポーツ選手をやっています。自分の好きなことをやっているのでストレスもなく、毎日が本当に充実しています。もちろん練習が上手くいかないときや記録が伸びない時などもありますが、それは次へのステップの準備だと思っています。常に右肩上がりの人生など現実的には考えられないし、仮にそういう人がいたとしても、逆に平坦でつまらないと思うんです。人生は“山あり谷あり”だから楽しいし、ヤリガイも出てくるのではないでしょうか。その中で、どうしても訪れる谷の部分を、いかに短くできるかが勝負! それには日々の地味な作業がつきもので、これを苦にせずできるかどうかが重要だと思います。
 ボクは現在、義足のリハビリの一環として出合った『走り高跳び』に挑戦しているのですが、普段は基礎練習や自分を追い込む練習の繰り返し。その長くキツイ、地道な努力の成果を試す試合も、サッカーや野球のように多くの人に観てもらえる状況ではありません。でも、走り高跳びが好きだから全く苦にはなりません。

■仕事と趣味が一緒で特技。これほど強い武器はない。

 唐突ですが、もしアナタが「何か趣味を持っていますか?」と質問されたとします。たくさん持っていると答えた人は、ストレスが溜まりやすい仕事をしていているか、飽き性で長続きしない人ではないですか? 言い換えれば、前者は好きなことを仕事としていない人で、後者は本当に好きなものが見つかっていない人。ちなみにボクの趣味は、スポーツをすることと見ることで、それが特技でもあります。趣味がないことを「恥ずかしい」と思う時期もありましたが、今はそう思わなくなりました。なぜなら仕事と趣味が関連していて、しかも特技となれば、これほど強い武器はないと思ったからです。
 ボクを含め、スポーツ選手は“引退”をする時期が必ずきます。同時に、それは転職しなければならない状況でもあります。まだ、やるべきことがハッキリしていないので、仮にボクが大手企業の会社員になったと想定して話しを進めましょう。大手というに響きに憧れて入社しましたが、実際に仕事をしてみると雑務も多く、自分のやりたいこともできない。しだいに「こんなはずではなかった」という思うが膨らんできます。それでも多くの人は、見栄やプライド、収入や安定のために仕事を続けようとするでしょう。でもボクは、再び転職する道を選びます。なぜならば、好きなことでなくては面白くないし、そのうち努力もしなくなるからです。そうなると自身のスキルアップは望めないし、会社にも迷惑をかけることになってしまいます。企業はスポーツでいうところの個人競技ではなく、団体競技です。そんな人が一人でもいたら、どんな優秀な選手が集まったとしても最終的に勝つことはできないことをボクは身を持って知っています。
 まさに今、就職や転職を考えているという方に一言。仕事を選ぶ時は、見栄や収入よりもまず、好きなことを優先順位のトップとしてみて下さいね。