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#05
無差別に訪れる?難民?の危機! 回避のキーワードは潔さより泥臭さ!?

 あるテレビ番組で『ネットカフェ難民』を取り上げていた。定住せずマンガ喫茶やインターネットカフェ(ネットカフェ)に寝泊りし、日雇い派遣労働に従事する若者が急増しているらしい。ネットカフェは半個室にパソコンがあり、マンガや雑誌も豊富でシャワールームも完備しているところが多い。深夜から早朝まで滞在できるナイトパックは1,500円前後。ボクも沖縄から再上京した直後にネットカフェの充実ぶりと料金の安さを知り、ここから通勤しようかと本気で考えたもんな(笑)。
 番組によると自ら進んで『ネットカフェ難民』になっている人も多く、取材を受けた人の中には、仕事や家庭、人間関係など、社会との関わりを一切絶つために敢えてネットカフェ暮らしを選んでいる人もいた。で、番組の最後は「彼らには夢も希望もない。あるのは自由だけだ」と締めくくっていた。人の価値観は千差万別だけど、ひとつだけ引っかかったんだ。果たして彼らは、本当に自由なのかと…。
 ボクも放浪時代は、自他共に認める“自由人”だった。ただボクの場合は、当時不要だと判断した世間体や見栄をことごとく捨て、それと引き換えにしないと手に入らないものを貪欲に追い求めただけ。路頭に迷うことや惨めな思いも多々あったけど、今でも役に立つ貴重な経験をたくさんしたし、その過程を周囲が自由と言ってくれているのだと思う。ホームレスと何ら変わらない放浪時代を自慢できるのは、便利や贅沢とは程遠かったけど夢と希望がボクを支えていたから。
 そんなボクに言わせれば、ネットカフェ暮らしは新たな節約手段だよ。問題は「難民」と呼ばれることであり、「全て要らない」と言い切ってしまうこと。これはズルイよ。より良い生活を送るとか、少しでも成長したいと願うのが人生の大前提だと思うんだよね。一切の責任と義務を放棄し、消去法によって残るのは、気ままだけど虚しい毎日であって、決して自由ではないと思うんだ。
 大切なのは何かを求める素直さと勇気。欲張るくらいがちょうどいいよ。メディアが造った言葉に振り回されるのも危険だよ。時代や政治を批判し、夢も希望も持てないと嘆くのは“心が難民”の証拠だからね。